覚えておきたいジャズ・ミュージシャン/ジャズ入門

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有名ジャズ・ミュージシャンを覚えておいたほうが良いわけ

このページを読んでいる人はちょっとジャズってやつでも聞いてみるかと言う程度のスタンスの方が多いでしょう。
そんな方が「覚えておきたい」なんて単語を見ても「何でそんなもの覚えなきゃならないんだよ」と感じるだけかも。
そりゃそうですよね。
私も覚えるのは大嫌いです。

でも、ジャズを聴き始めるにあたり、ビックネームだけでも覚えておく事は必ず役に立つと思うんです。
なぜなら、最初のCDを買うときにいわゆるビッグネームのCDを買えば無難で外れる可能性も少ないですから。
というか、未だに昔のビッグネームのCDがよく売れるというのがジャズというジャンルの現状なのです。
その証拠に、ジャズCDの売れ筋ランキングの上位25枚中の約半数がかなり以前(数十年前)に作られたCDです。

国語辞典に出てくるくらい有名なミュージシャン

しかし、正直に言って誰を挙げればいいものか判断に迷いますよね。
すでに述べているとおり私自身もジャズの素人で、そんな私が名前を挙たばあい大きく偏りが出る可能性は避けられません。
絶対に抜かしてはいけない人を抜かしてしまうなんて恐れもある。

もともと完璧なコンテンツをつくろうなんて事は全く思っていません。
それでも、これからジャズを聴き始めるあなたにとって大きな支障なってしまうのは申し訳ない。

そこで、最も客観的にビッグネームをピックアップする方法を見つけました。
それは、国語辞典を使うと言う方法です。
国語辞典に出てくるような人なら間違いなくビッグネームでしょうし、人選も国語辞典の編者がおこなっているでしょうから少なくとも私が選ぶより信頼が置けるでしょう。
さらに、私自身も「私が悪いのではなく国語辞典に書いてあったのだ」といいわけができて都合がいい。

そこで、説明文の中にジャズという単語を含む項目の中から人名に当たるものを抜き出してみました。
逆引きってやつです。
使用したのは大辞泉・大辞林の2つです。

人名 大辞泉による解説 大辞林による解説
アームストロング
Daniel Louis Armstrong
[(一九〇〇〜一九七一)]米国のジャズトランペット奏者・歌手。愛称サッチモ。スキャットの創始者。 (1900-1971) アメリカの黒人ジャズ-トランペット奏者・歌手。愛称サッチモ。ジャズ史上に現れた最初の天才として、トランペット奏者ばかりでなく、すべての楽器奏者・歌手に多大な影響を与えた。「上流社会」「グレン=ミラー物語」などの映画にも出演。
エリントン
Duke Ellington
[(一八九九〜一九七四)]米国のジャズピアニスト・作曲家。本名はEdward Kennedy Ellingtonで、デューク(公爵)は通称。オーケストラ‐リーダーとして大きな影響力をもったジャズ界の巨匠。作品に「A列車で行こう」「ソリチュード」など。 (1899-1974) アメリカの作曲家・オーケストラ-リーダー・ジャズ-ピアニスト。「私の楽器はピアノでなく私のオーケストラ」という信条をもち、自分の率いるオーケストラのために数千の佳曲を書いた。代表作「キャラバン」「 A 列車で行こう」「黒と褐色の幻想」など。
ガーシュイン
George Gershwin
[(一八九八〜一九三七)]米国の作曲家。ジャズの感覚と技法をクラシック音楽に取り入れた。作品に「ラプソディー‐イン‐ブルー」「パリのアメリカ人」、オペラ「ポーギーとベス」など。 (1898-1937) アメリカの作曲家・ピアノ奏者。シンフォニック-ジャズを創始。クラシック音楽とジャズの結合をはかる。作品「ラプソディ-イン-ブルー」「パリのアメリカ人」、オペラ「ポギーとベス」など。
グッドマン
Benny Goodman
[(一九〇九〜一九八六)]米国のクラリネット奏者。本名Benjamin David Goodman一九三〇年代後半、爆発的なスイング‐ジャズのブームを生み、「スイング王」と呼ばれた。 (1909-1986) アメリカのジャズ-クラリネット奏者・バンド-リーダー。爆発的人気を集めたスイング-ミュージックの中心人物で「スイング王」と呼ばれた。
コープランド
Aaron Copland
[(一九〇〇〜一九九〇)]米国の作曲家。ジャズやアメリカ民謡などの要素を取り入れた明快な作風が特徴。作品に「ビリー・ザ・キッド」「アパラチアの春」など。 (1900-1990) アメリカの作曲家。アメリカ民謡やジャズの手法をクラシックに取り入れ、作風は雄大かつ簡潔。作品「エル-サロン-メヒコ」、バレエ曲「ビリー-ザ-キッド」「アパラチアの春」
コール
Nat ‘King’ Cole
(1917-1965) アメリカの黒人ジャズ-ピアニスト・歌手。はじめピアノ-トリオで活躍。のち歌手としてポピュラーの世界にも進出し、人気を博した。
コールマン
Ornette Coleman
(1930- ) アメリカの黒人ジャズ-アルト-サックス奏者。ヨーロッパ音楽のルールでは律せられない素朴な音楽はフリー-ジャズの原動力となった。
コルトレーン
John William Coltrane
[(一九二六〜一九六七)]米国のジャズサックス奏者。モード手法と、インド音楽のラーガを素材とした新しい表現形態を創始。一九六〇年代以後のジャズに多大な影響を与えた。 (1926-1967) アメリカの黒人ジャズ-サックス奏者。1950年代半ばマイルス=デービス五重奏団でデビュー。60年独立してコンボをつくり、テナーとソプラノ-サックスによる表現の限界を追求し、その精神的な生活態度とともにジャズ界の尊敬を集めた。
ジョプリン
Scott Joplin
[(一八六八〜一九一七)]米国のピアニスト・作曲家。ジャズの源となったラグタイムピアノの代表的人物。作品に「メイプルリーフ‐ラグ」など。
デービス
Miles Davis
[(一九二六〜一九九一)]米国のジャズトランペット奏者。独特な音色、アドリブ奏法の追究、エレクトロニックサウンドの大胆な導入など、一九五〇年代から一貫してジャズ界をリードした。 〔Miles D.〕(1926-1991) アメリカの黒人ジャズ-トランペット奏者。1945年チャーリー=パーカー五重奏団でデビュー。ジャズ転換の節目ごとに最も適切なアイディアを打ち出し、ジャズ界全体をリードした。
パーカー
Charlie Parker
[(一九二〇〜一九五五)]米国のアルトサックス奏者。ビーバップスタイルを創始し、モダンジャズの発展に大きな影響を与えた。 (1920-1955) アメリカの黒人ジャズ-アルト-サックス奏者。モダン-ジャズの出発点であるビバップの形成に主役を演じ、アームストロングに続く天才として死後もジャズ全体に大きな影響を与えた。
パウエル
Bud Powell
(1924-1966) アメリカのジャズ-ピアニスト。バップ-イディオムに基づく革新的な演奏で、モダン-ジャズ-ピアノのスタイルを完成した。
ブレイキー
Art Blakey
(1919-1990) アメリカの黒人ジャズ-ドラマー。1950年代半ばからコンボ、ジャズ-メッセンジャーズを率いて活躍。
ベイシー
Count Basie
[(一九〇四〜一九八四)]米国のジャズピアニスト・バンドリーダー。本名William Basie 黒人の間に生まれたジャズを白人社会にも広め、エリントンと並んでスイングジャズの黄金時代を築いた。 (1904-1984) アメリカのバンド-リーダー・ピアニスト。エリントンとともにリーダー歴50年に及び、ジャズ界の双璧とされた。極端に音を節約したピアノ-スタイルも独創的なものとして愛された。
ホリデー
Billie Holiday
[(一九一五〜一九五九)]米国のジャズ歌手。本名Elenora Gough Mackay 一九三〇年代に登場し、情感をこめた独自の歌唱スタイルで多くの名唱を残した。代表作は「奇妙な果実」。 (1915-1959) アメリカの黒人女性ジャズ-ボーカリスト。娼婦から身を起こし、史上最高のジャズ歌手と評価された。
モンク
Thelonious Monk
[(一九二〇〜一九八二)]米国のジャズピアノ奏者・作曲家。モダンジャズの開拓者。代表曲「ラウンド‐ミッドナイト」「ブルーモンク」など。 (1920-1982) アメリカの黒人ジャズ-ピアニスト。モダン-ジャズ開拓者の一人。伝統的なジャズ-ピアノ奏法からすぐれた和音感覚で音を間引きしたスタイルは多くのプレーヤーに影響を与えた。
ワイル
Kurt Weill
[(一九〇〇〜一九五〇)]ドイツ生まれの米国の作曲家。オペラにジャズやポピュラー音楽の要素を取り入れた劇場用音楽を作曲。作品「三文オペラ」。 (1900-1950) ドイツの作曲家。アメリカに亡命。オペラ指揮者として出発、ジャズの手法も取り入れた革新的・大衆的な作風のオペラを作曲し、映画音楽も手がけた。代表作「三文オペラ」

あんまり関係ない人が入っていたり、あいうえお順だから見にくかったりはするけれど、まあいい感じですね。テストに出るのでここで挙げた人の名前は覚えましょう。


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